3日の国債市場で、長期金利の指標である新発10年債(380回債、表面利率1・7%)の終値利回りは前日より0・035%高い1・890%だった。日本相互証券によると、終値ベースでは2007年7月以来、約18年半ぶりの高水準となった。日銀が18、19日に開く金融政策決定会合で利上げを決めるとの予測から、国債が売られ利回りが上がった。
日銀の植田和男総裁は1日に講演し、12月会合で「利上げの是非について適切に判断したい」と表明。政策金利の引き上げに踏み切るとの見方が市場で広がっている。高市政権の拡張財政により国債発行が増え、財政状態が一段と悪化するとの懸念も利回り上昇の一因となった。