北海道福島町で7月、新聞配達中の男性がヒグマに襲われ死亡した事故について、町が検証結果をまとめたことが3日、町への取材で分かった。住民への情報周知の在り方や、現場で対応するハンターの確保などを課題に挙げた。
町によると、函館市で2日に開かれた近隣市町との「ヒグマ対策情報共有会議」で報告した。報告書では、事故以前から町内の市街地で目撃されていたが、防災無線などで情報共有したため出没場所を詳細に伝えることができなかったと振り返った。
ヒグマに対応できるハンターの不足にも言及。今後の対応として、情報発信にSNSの活用を検討するほか、電気柵などの資材確保などを盛り込んだ。