クマが人里に出没し、各地の自治体が対応に追われる中、自治体が企業や大学と連携し、ITを活用して対策を効率化する試みが進んでいる。スマートフォンで箱わなの作動や出没情報を確認したり、緊急銃猟の進捗をリアムタイムで共有したり。捜索や巡回などの業務が集中するハンターや行政職員の負担軽減が期待されている。
北海道松前町では、町職員のハンター太田和哉さん(52)が連日出没現場に駆けつける。近くにクマが潜む危険がある箱わな11基を毎日見回り、餌の管理やメンテナンス、捕獲したクマの解体や処理施設への運搬などを全て1人で行ってきた。
昨年、公立はこだて未来大(函館市)の学生たちが箱わなの作動を磁気センサーで検知し、スマホに通知するシステムを開発。家にいても箱わなの開閉がわかるようになった太田さんは「作動したわなには撃つ装備を調えて向かえるのでありがたい」と話す。
長野県大町市は、緊急銃猟時のクマや参加者の動きを一斉に共有できるアプリを来春から運用予定だ。