埼玉県狭山市の航空自衛隊入間基地で28日、12歳の警備犬「ヨモギ号」の除隊式が行われた。鋭い嗅覚を生かし、各地で爆発物探知などテロ対策に従事してきたが、人間に換算すると80代と高齢で、任務を退くことになった。式典では多くの自衛官らに「お疲れさま」と見送られ、穏やかな第二の人生を過ごすため一般家庭に引き取られた。
ヨモギ号は雌のジャーマンシェパードで、2016年2月に入隊。これまでに6人の自衛官とバディを組んできた。
式典には新たな飼い主になる東京都東久留米市の女性と、その夫も出席。ヨモギ号が入隊前、ドッグトレーナー養成学校で訓練を受けていた時期、この女性も勉強で在籍していた縁があった。