核廃絶を訴えるため渡米していた日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の代表理事田中聡司さん(81)は28日、広島市役所で記者会見し、活動を報告した。滞在中、トランプ米大統領の核兵器実験指示を受け、日米有志で撤回を求める抗議声明を出したと明かし「最優先の課題は核保有国のリーダーたちを動かすことだ。運動の芽を育て、高めたい」と強調した。
米デュポール大の宮本ゆき教授の招きで10月26~11月2日に米中西部イリノイ州シカゴを訪れ、大学など7カ所で自身の被爆体験を語った。米国の原爆投下責任を追及する必要性にも言及した。