厚生労働省は28日、全国約3千の定点医療機関から17~23日の1週間に報告されたインフルエンザの感染者数が計19万6895人で、1機関当たり51・12人だったと発表した。前週比は1・35倍。1機関当たり50人を超えるのは昨季より1カ月ほど早い。
今季流行しているのはA香港型(AH3型)。中でも新たな変異株「サブクレードK」が広がっている。従来の型から少なくとも7カ所に追加で変異があり、ワクチンが効きにくいと懸念されている。
17~23日の1週間では、39都道府県で警戒レベルとされる1機関当たり30人を超えている。最も多かったのは宮城の89・42人。福島86・71人、岩手83・43人が続き、特に東北や関東で多い。少なかったのは高知13・21人、佐賀14・25人、鹿児島15・07人など。
休校や学年閉鎖、学級閉鎖となった小中高校は計8090校。
東大医科学研究所の河岡義裕特任教授らの解析によると、東京都の小児科から8~11月に提供されたA香港型の42検体のうち41検体からサブクレードKが検出された。