同性婚、まさかの「合憲」に落胆

 同性婚を認めない民法などの規定を、東京高裁は28日の判決で「合憲」と判断した。各地の同種訴訟で違憲判決が相次ぐ中、「国を動かす判断」を期待していた原告や支援者からは、まさかの結果に「信じられない」と落胆の声が漏れた。

 高裁で最も大きい101号法廷。午前11時の判決言い渡しを、原告らは固唾をのんで聞き入った。「憲法に違反するとまでは断じられない」。判決理由を読み上げた東亜由美裁判長が、争点になった民法の規定についてそう強調すると、原告や傍聴席の支援者らは、不服そうな表情を見せた。

 閉廷後、厳しい面持ちのまま姿を見せた原告らは判決内容を強く批判した。東京都中野区の編集者山縣真矢さん(58)は「悪夢のようだ」と一言。「この怒りを大きな力に変えて立ち向かっていきたい」と声を震わせた。

 裁判所前には、判決をいち早く知りたい多くの支援者らが詰めかけた。原告らが「結婚の自由を全ての人に」と書かれた横断幕を掲げて高裁へ向かうと「社会を変えて」と声援が飛んだ。結果が伝えられると、支援者らは「不当判決」のプラカードを掲げた。

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