エーザイと米バイオジェンは28日、アルツハイマー病による軽度認知症とその前段階の軽度認知障害(MCI)の治療薬「レカネマブ」(商品名レケンビ)の皮下注射剤について、日本で承認申請をしたと発表した。初期からの投与を想定しており、認められれば医療機関だけでなく、在宅での投与が可能になる。
現状、医療機関で点滴を受ける必要があるが、注射剤は自宅などで週1回、短時間で投与できる。米国では、注射剤は点滴治療を受けた患者を対象に承認されている。
レカネマブは、アルツハイマー病の発症原因と考えられている脳内のタンパク質「アミロイドベータ」への作用を狙った薬。