奈良文化財研究所(奈良市)は27日、奈良県橿原市の藤原宮(694~710年)跡の発掘で、天皇が政務や儀式を行った「大極殿」がある中心部「大極殿院」の東西幅が約117メートルと確認したと発表した。南北幅はこれまでに約158メートルと判明しており、全体の規模が確定した。
研究所は過去に大極殿院の東門部分を発掘した。今年9月からは西門や付近の回廊部分の約430平方メートルを対象に実施。左右対称という事前の想定通り、柱を据える礎石や、礎石の下に敷く小さな石の集まりといった遺構を確認した。
この結果、大極殿院の東西幅は117メートルと確定した。