医師偏在の是正や医療DX(デジタルトランスフォーメーション)推進に向けた医療法などの改正案が27日、衆院本会議で賛成多数で可決した。参院に送られ、今国会で成立する見通し。外来医療の医師が多い地域での新規開業を抑制し、医療機関の維持が困難な区域で働く医師の手当を増額する。オンライン診療や電子カルテの活用を進める。
偏在対策では、都市部などでの開業希望者に、地域で不足する救急や在宅の医療機能を担うよう都道府県が要請でき、開業後に従わない場合は勧告や公表することも検討する。人口より医療機関の減少スピードの方が速い地域を「重点医師偏在対策支援区域」に設定し、診療所の承継や開業を支援する。