【ヤンゴン共同】ミャンマー軍事政権は26日の国営放送で受刑者約3千人に恩赦を与え、釈放すると発表した。軍政は12月から1月にかけて総選挙を実施し「民政移管」を演出する狙いで、政治犯らを釈放することで「有権者に投票の機会を与える」としている。
釈放するのは社会不安を引き起こしたり、虚偽のニュースを拡散させたりすることを禁じる刑法に違反したりしたとして服役している3085人。訴追するなどした5580人の罪も取り消すとした。
2021年にクーデターで成立した軍政は、抵抗勢力の民主派を排除した上で総選挙を強行し形だけの「民政移管」を計画している。