香港の高層住宅で火災13人死亡

26日、煙が上がる香港北部の複数の住宅(ロイター=共同)

 【香港共同】香港北部・新界地区の高層住宅群で26日午後に大規模な火災があり、消防によると13人が死亡した。うち1人は消防隊員だった。負傷者は15人。同一の区画に建てられた高層住宅8棟のうち7棟が燃えた。香港メディアによると、火災が起きた高層住宅群の住民は約4千人。夜になっても鎮火しておらず、被害が拡大する可能性がありそうだ。

 火災が起きた高層住宅では外壁の補修工事のために足場が設置されていた。高層住宅の棟同士が密接しており、一部の香港メディアは、火災が拡大した背景に足場が組まれていたことが関係している可能性があるとの見方を伝えた。

 一部のメディアによると、約200人と連絡が取れていないとの情報もある。警察や消防が安否の確認を急いでいる。

 近隣の住民らによると、足場を組むための材料には竹が使われていた。香港では伝統的に足場には竹がよく使用される。

 住宅は赤い火と煙を上げながら激しく燃えた。「ボン」という爆発音が鳴り響く中、住民らが規制線の外から不安げな表情で見守った。

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