松江市は25日、国宝の松江城天守を大規模改修すると発表した。工事期間は2027年度からの3年間で、費用は14億5千万円を見込む。前回の大修理から約70年が経過し、屋根瓦の劣化や雨漏りなどが目立っていた。
市によると、1950~55年の「昭和の大修理」では解体修理したが、今回は外観を中心とし解体は伴わない。市の松江城・史料調査課の木下誠課長は「建造物の価値が損なわれないよう、大きく形は変えずに元の姿に戻していく」と話した。
市は財源確保のため、寄付金などを受け入れる基金を新設する。工事期間中も可能な限り一般公開を継続するとしている。
松江城天守は2015年に国宝に指定された。