泊原発再稼働に道知事が一定理解

北海道泊村の北海道電力泊原発3号機

 原子力規制委員会の再稼働審査に合格した北海道電力泊原発3号機(北海道泊村)について、鈴木直道知事が再稼働に一定の理解を示す意向であることが25日、関係者への取材で分かった。28日に始まる道議会の一般質問で答弁する。再稼働を巡っては知事の同意が大きな焦点で、鈴木氏は同日以降の質疑も踏まえて再稼働の是非を最終判断する方針。

 三橋剛副知事が25日、道議会関係者に伝えた。鈴木氏はこれまで「道民や道議会、関係自治体の意見を踏まえて総合的に判断する」と賛否を保留している。

 再稼働は北海道電と安全協定を結ぶ周辺4町村や知事の同意が得られるかどうかが焦点となっている。4町村の首長のうち泊村は既に同意の意向を表明し、神恵内村、共和町は近く表明の見通し。岩内町は議会で同意の意見書を可決している。

 北海道電は2027年早期の再稼働を目指しており、再稼働後に電気料金を平均的な家庭用で11%程度、企業用で7%程度値下げするとしている。道内では、次世代半導体の量産を目指すラピダスの進出などで電力需要の増加が見込まれている。

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