水俣健康調査、試験的診察に着手

 水俣病特別措置法に基づき環境省が2026年度からの本格実施を予定する住民の健康調査を巡り、石原宏高環境相は25日の閣議後記者会見で、一連の流れなどを確認するため、熊本県内で試験的に診察や検査を開始したと明らかにした。

 調査は同県天草市などの住民約40人が対象で、1泊2日の日程で問診や診察、検査を実施。診察と問診に脳磁計とMRIを加えることで、メチル水銀の影響を含む健康状態を客観的・総合的に評価するとしている。

 石原氏は「さまざまな関係者の意見を聞きながら健康調査に必要な準備を進める」と述べた。

 環境省には25日、被害者団体が訪れ、水俣病問題について正しい理解を広めるよう要望した。

最新記事
為替相場 25日(日本時間14時)
東京株式 25日14時
参院選、広島高裁「違憲状態」
柏崎原発再稼働、議会で信任へ
ガソリン減税法、衆院通過