福岡市東区の「海の中道大橋」で2006年、飲酒運転の車に追突されたRVが海に転落した事故で、1~4歳の子ども3人を亡くした大上かおりさん(49)が23日、大分市で講演した。一人で苦しんだ日々を「寄りかかれる人がいてほしかった」と振り返り、犯罪被害者の心情に寄り添った支援の必要性を訴えた。
大分市で21年、時速194キロの車にはねられ死亡した男性=当時(50)=の姉長文恵さん(59)が講演を聴き、取材に「自分も、被告が起訴されるまでは誰ともつながりがなく、孤独だった。声を上げられない遺族はいる」と話した。
講演会は大分被害者支援センターが主催した。