福井県教育委員会は21日、顧問を務める野球部の部費計約552万円を着服したとして、同県立鯖江高の見延陽一教諭(45)を懲戒免職にした。聞き取りに投資などに使ったと説明し「深く反省している」と述べたという。全額返済している。校長も戒告処分とした。
県教委によると、見延教諭は2021年7月~25年3月、ボールやバットなどの用具購入費として、保護者から預かった部費を着服した。最低限の用具を購入し、納品書を偽造することで、発覚を免れていたという。別の顧問教員が不正に気付き、今年10月報告した。
県教委の広部真寿美副部長は記者会見で「生徒、保護者と県民の信頼を著しく損ない、深くおわびする」と述べた。