高市早苗首相は、12月2日に東日本大震災被災地の福島県を、同月7日には能登半島地震で被災した石川県を訪問する方向で調整に入った。10月の高市政権発足後、首相の被災地視察は初めてとなる。政府を挙げて復興支援に取り組む姿勢をアピールしたい考えだ。複数の政府関係者が21日、明らかにした。
関係者によると、首相は東京電力福島第1原発を訪れ、廃炉作業の進捗状況を確認。原発事故に伴い発生した除染土などを保管している中間貯蔵施設(大熊町、双葉町)も視察する予定だ。
能登半島地震は来年1月1日で発生から2年。輪島市などで復興状況を確かめるほか、石川県の馳浩知事と意見交換する見通しだ。