自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)の特別会計から国が借り入れた約5700億円を一括返還することが20日、分かった。政府がまとめる経済対策に盛り込む方針。自民党の小林鷹之政調会長は19日、記者団に「経済対策の中に完全解決を目指して入れていく」と説明していた。
自賠責保険は、自動車交通事故で相手にけがを負わせたり、死亡させたりした際に被害者に損害を賠償するための保険。自賠責を巡っては1990年代に、国が財政難を理由に1兆円超を特別会計から一般会計に繰り入れたが、利子を含む約5700億円が未返還となっている。