【ブリュッセル共同】オランダ政府は19日、中国資本の半導体企業ネクスペリア(本社オランダ)を自国の管理下に置く措置を停止すると発表した。中国側とここ数日間で建設的な協議を行ったと説明し、今後も対話を続ける意向を示した。
日系メーカーの生産停止など、世界の自動車業界に影響が広がったオランダと中国の摩擦が和らぎ、半導体供給の回復につながりそうだ。
カレマンス経済相は声明で、中国による輸出規制緩和の動きを評価した上で、ネクスペリアへの経営介入の停止という「建設的な措置を講じる適切な時期だと判断した」と表明。欧州や国際的なパートナーとの協議を踏まえたとも説明した。