日銀の植田和男総裁と片山さつき財務相、城内実経済財政担当相は19日、東京都内で会談し、市場の動向を高い緊張感を持って注視していく考えを共有した。片山氏は会談後、記者団の取材に応じ「市場と丁寧にコミュニケーションを続けることを再確認した」と明らかにした。
高市政権発足後、3者で会談するのは初めて。片山氏は「新しい体制の下でも、経済政策運営に当たって政府と日銀が緊密に連携していくという観点から呼びかけた」と説明した。
18日の東京市場では、円、債券、株式がそろって売られる「トリプル安」となり、19日もこの流れが続いた。円売りの背景には政権による財政拡張路線への懸念があるとされるが、片山氏は「為替について具体的な話はなかった」と述べた。