【バンコク共同】タイメディアは17日、2015年のインタビューで王室を侮辱したとして不敬罪などに問われ、8月の一審判決で無罪となったタクシン元首相(76)について、検察当局が控訴する方針を固めたと伝えた。タクシン氏は別の司法判断により9月から刑務所に収監されている。
タイでは来春にも総選挙が実施される可能性が高まっている。タクシン氏の収監期間は1年だが、高齢のため仮釈放を申請できる可能性もあり、控訴は選挙前の仮釈放を阻止する動きとの批判も出ている。
検察は、タクシン氏が14年のクーデターについて国王の諮問機関である枢密院のメンバーらが支持したと発言したことを不敬罪と見なした。