【ニューデリー共同】バングラデシュの国際犯罪法廷は17日、昨年の学生デモ弾圧で多数を死傷させたとして「人道に対する罪」に問われたハシナ前首相(78)に死刑判決を言い渡した。殺傷力の高い武器でデモを一掃するよう内相らに命じたとされ、死者は推定約1400人に上った。
ハシナ氏はデモの激化で昨年8月に首相辞任に追い込まれ、隣国インドに逃亡。本人不在のまま審理が進んだ。帰国しない意思を表明しており、判決が確定しても刑が執行される可能性は極めて低い。
ハシナ氏は、昨年1月に5度目の首相に就任した。インド政府はバングラデシュの身柄引き渡し要求に応じていない。