【ニューヨーク共同】全米小売連盟(NRF)は17日までに、2025年の年末商戦期(11月1日~12月31日)の米国内小売売上高が前年比3・7~4・2%増となり、初めて1兆ドル(約155兆円)を突破する見通しだと発表した。24年は4・3%増の9761億ドルで、堅調な個人消費が続くと見ている。
NRFのシェイ会長は「米国の消費者は慎重な姿勢を見せながらも、依然として強い購買力を保ち、経済活動をけん引している」とし「贈り物などへの支出を確保するため、不要不急の分野では節約を図る動きが続くだろう」と分析した。
チーフエコノミストのマシューズ氏は「通商を巡る不確実性やインフレが続く中でも、経済は驚くほどの強さを示している」と指摘。関税の影響で消費者物価が上昇傾向にあるものの「小売業者は価格維持に努めている」と強調した。
年末商戦に向けて米小売業界は26万5千~36万5千人の季節労働者を雇用する見通しだが、前年の44万2千人は下回る見込み。