【マニラ共同】汚職疑惑を巡り政治不信が強まるフィリピンで16日、マルコス大統領の辞任を求める反政府集会が、マニラの軍本部が入る施設横の公道で開かれた。退役した元海軍大佐がステージに上がり「兵士たちよ、われわれと共に行動しよう」と呼びかけた。制服組トップの参謀総長を務めた男性も参加。報道陣にマルコス氏は自主的に辞任すべきだと主張した。
フィリピンでは実体のない公共事業工事に予算が使われた形跡が次々と見つかる中、マルコス氏とサラ・ドゥテルテ副大統領の対立が先鋭化。一部の退役軍人が軍に政権転覆を要請したことが明らかになり、社会に動揺が広がりつつある。