クマ遭遇確率AIで予測、上智大

クマとの遭遇確率を示した秋田県の地図(2025年11月10日のクマ遭遇AI予測マップより)

 上智大の研究チームは、札幌市や秋田県など19地域でクマと遭遇する確率を人工知能(AI)で予測した地図「クマ遭遇AI予測マップ」をウェブサイトで公開している。クマによる人身被害や市街地への出没が各地で相次ぐ中、住民や観光客、自治体などに注意喚起することで、人とクマの接近を防ぐのが狙い。

 深沢佑介准教授(データサイエンス)らは、過去1~3年のクマ出没情報や森林などの環境条件、道路の配置、人口分布からクマと人間が遭遇するリスクをAIで予測する手法を開発した。その結果、山裾や、クマが身を潜めて移動しやすい川沿い、山間の道路、高齢化が進んだ地域でリスクが高い傾向となった。

 この手法を基に、1キロ四方ごとの遭遇確率を0~20%の「低い」から80~100%の「非常に高い」まで、20%刻みで5段階評価に色分けした予測地図を10月20日から公開した。サイト上では上から3番目に当たる「やや高い」か、自治体によっては同4番目の「可能性あり」からの警戒を勧めている。

最新記事
秋篠宮ご一家、開会式出席
アフガン地震でテント配布
暗闇に浮かぶ雪化粧の池
岐阜で6歳未満男児が脳死
海外渡航の10代女性はしか