資生堂は10日、2025年12月期連結業績予想を下方修正し、純損益が過去最大の520億円の赤字になりそうだと発表した。従来予想は60億円の黒字。不振の米国事業の価値を引き下げる減損損失が響き、2年連続の赤字となる。本社や国内の一部子会社の社員を対象に200人規模の希望退職者を募ることも公表した。
売上高見込みも前期比2・6%減の9650億円と300億円下げた。国内のインバウンド(訪日客)消費の減速を反映した。希望退職は構造改革の一環で30億円程度の関連費用を計上する。