「突き飛ばされ、尻もちをついた」と麻薬取締官が証言し、公務執行妨害罪に問われた桜井智久被告(41)に対し、横浜地裁は10日、懲役1年8月の実刑判決を言い渡した。弁護側は取締官の証言と証拠動画が矛盾していると問題視したが、安永健次裁判官は「矛盾はなく、他の証言とも整合している」と判断した。
安永裁判官は判決理由で被告に同種の前科があり、実刑判決が相当とした。被告側は取締官を突き飛ばしたことは認めていたものの「転倒はさせていない」と述べて執行猶予判決を求めていた。
判決後、弁護人の戸塚史也弁護士は「控訴を検討している」と話した。