【マニラ共同】フィリピン北部を9日から10日にかけて台風26号が直撃し、同国の災害対策当局は10日、増水や建物の崩壊によって2人が死亡したと発表した。台風接近に伴い各地で計約140万人が避難した。
多数の土砂崩れの報告があり、全土で家屋約千戸の損壊を確認した。被害状況を調査中で、死者はさらに増える可能性がある。
フィリピンでは4日前後にも台風25号が直撃し、中部セブ州を中心に200人以上が死亡した。
今年の台風シーズンでは公共機関や学校の閉鎖が相次いだ。バリサカン経済企画開発相は7日の記者会見で、台風被害による社会活動の停滞が経済に深刻な影響を及ぼしていると指摘した。