9日午後5時3分ごろ、岩手、宮城両県で震度4の地震があった。気象庁によると、震源地は三陸沖で、震源の深さは約16キロ、地震の規模はマグニチュード(M)6・9。気象庁は岩手県に津波注意報を発表し、約3時間後に解除した。久慈港と大船渡で20センチ、宮古と釜石で10センチの津波を観測した。
気象庁は同日午後に記者会見を開き、日本海溝・千島海溝で地震観測後に、さらに大きな地震への注意を促す「北海道・三陸沖後発地震注意情報」は、地震の規模が基準に至らず、出さないとした。今後1週間ほどは最大震度4程度の地震に注意するよう呼びかけた。
JR東日本によると、東北新幹線は仙台―新青森間で停電が発生し、運転を一時見合わせた。
政府は首相官邸危機管理センターに情報連絡室を設置。岩手県では大船渡市、陸前高田市、大槌町などの沿岸部の地域で避難指示が出た。
東北電力によると、宮城県の女川原発に異常は確認されていない。
9日午前にも岩手県で震度3を観測するなど、三陸沖を震源とする地震が相次いだ。