【ワシントン、ウィーン共同】トランプ米大統領は7日、ホワイトハウスでハンガリーのオルバン首相と会談し、ロシア産石油の輸入を続けるハンガリーについて、ウクライナ侵攻を巡る対ロ制裁措置の対象外とすることを認めた。オルバン氏が会談後、明らかにした。トランプ氏は、ほかの欧州各国にはロシア産エネルギーの購入をやめるよう要求しており、反発を招く可能性がある。
トランプ氏は、強権的な政治手法のオルバン氏との関係の良さで知られる。米政府によると、ハンガリーは米国から約1億1400万ドル(約175億円)相当の原発用核燃料や、液化天然ガス(LNG)の購入を決定。7億ドル相当の米国製防衛装備品も調達する。
トランプ政権は10月、ロシア石油大手2社への制裁を発表。取引に関わる外国の金融機関も2次制裁の対象となる可能性がある。ロイター通信によると、米政府関係者は1年間適用を免除すると説明。一方、オルバン氏は会談後の記者会見で適用除外は「完全かつ無制限」だと述べ、食い違っている。