JR四国は7日、2024年度の線区別収支を公表した。岡山県と香川県を結ぶ本四備讃線(瀬戸大橋線、児島―宇多津)以外の17線区で赤字だった。赤字総額は、23年度比2億円増の138億円。運賃の値上げなどで旅客運輸収入は増加したが、設備投資の影響が出た。
100円の収入を得るために必要な費用を示す「営業係数」は、全18線区の合計で2円改善の155円だった。移動需要の高まりもあり、新型コロナ禍前である19年度の水準に戻った。
列車の運行に直接かかる費用のみを示した「直接費」で見ると、24年度は23年度と同様に12線区が赤字で、運行費を賄えていなかった。