ウナギ養殖に関わる業者らが7日、天然ウナギを増加させようと、「露地池」と呼ばれる自然に近い環境で養殖されたウナギ約100匹を浜松市の天竜川河口で放流した。
集まった養鰻業の関係者ら約40人が、400グラムほどに大きく成長し、ざるに入れられたウナギを河口の波打ち際で放つと、左右に体をうねらせながら泳いでいった。
浜名湖周辺は養殖ウナギの一大生産地として有名で、昔は露地池での養殖が一般的だったが、今では気候に左右されにくいビニールハウスでの養殖が主流となっている。
ハウスで十分に育たなかったウナギを、露地池で自然に適応させながら育てる取り組みを進める有志が、昨年から河川への放流を始めた。