ガソリン価格、年末160円も

東京都内のガソリンスタンド

 ガソリンの暫定税率廃止に向けた補助金の段階的増額により、店頭価格は11月中旬にも下がり始める見通しとなった。原油相場は安定しており、現在の水準が続く場合、レギュラーガソリンの全国平均は年末に1リットル当たり160円前後までの下落が予想される。実現すれば4年ぶりの安値だが、中東やウクライナ情勢の影響で補助金効果が打ち消される恐れもある。

 自民、立憲民主など与野党6党の実務者は5日、ガソリン税に上乗せされる暫定税率(1リットル当たり約25円)の12月末廃止で正式合意した。移行措置として、価格を抑える補助金を11月13日から段階的に拡充する。支給額は現在の10円から2週間ごとに約5円ずつ増額し、12月11日に暫定税率と同額の約25円になる。

 補助金は石油元売り各社に支給される。ガソリンスタンドには在庫があるため、店頭価格に反映されるには通常2~3週間程度かかる。

 12月末には約25円の補助を受けたガソリンがほぼ行き渡る。原油相場が大きく動かなければ、店頭価格は160円前後に落ち着くとみられる。

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