クマ駆除に警察官がライフル使用

盛岡市中心部の河川敷を移動するクマ=10月

 クマによる被害が相次いでいることを受け、警察庁は6日、警察官がライフル銃を使ってクマを駆除できるよう、国家公安委員会規則を改正した。規則はライフル銃の使用について規定しており、これまでハイジャック事件などに限定していた。施行は13日。

 クマによる人的被害が大きい岩手、秋田両県に6日から、他の都道府県警の銃器対策部隊を派遣。地元猟友会などと合同で訓練し、クマの習性や急所の把握に努める。今後、両県の市街地などにクマが出没し「緊急銃猟」などの対応が間に合わない場合、警察官職務執行法に基づき駆除する想定。

 岩手、秋田両県には地元警察官と派遣警察官の計4人によるチームを2組ずつ配置。チームの内訳は指揮官と自治体への連絡担当が各1人で、スナイパーが2人。

 環境省によると、2025年度のクマによる死者数は5日時点で13人となり、過去最多。

 銃器対策部隊は各都道府県警の機動隊に所属し、計約2100人体制。ライフル銃やサブマシンガンなどが配備されており、銃器が使われた事案対応に当たる。

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