プラスチックごみによる環境汚染を防ぐための国際条約作りを進める政府間交渉委員会は5日、条文案合意を断念した8月の会合後に辞任した議長の後任を決める会合を来年2月にスイス・ジュネーブで開くと発表した。1日だけの開催。条約作りは、先行きがより見通せなくなった。
交渉は24年末までに条文案の合意を目指していたが難航。今年8月の会合では、プラスチック生産規制の在り方などを巡り決裂した。議長を務めてきたルイス・バジャス氏(エクアドル)の辞任で、交渉はさらに遅れそうだ。
交渉委幹部会の議事録によると、バジャス氏は10月上旬の幹部会で辞意を表明。後任にはチリやセネガルの関係者が手を挙げている。