北海道は5日、道東部で見つかった絶滅危惧種のシマフクロウの死骸から、高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出されたと発表した。シマフクロウは国の天然記念物で、北海道によると感染が確認されたのは国内で初めて。
10月27日に根室振興局管内(根室市と別海、中標津、標津、羅臼の4町)で野生個体の死骸が回収され、29日に鳥インフル陽性と確認。国立環境研究所の遺伝子検査により高病原性と判明した。
シマフクロウは環境省のレッドリストで、ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高い「絶滅危惧1A類」に分類されている。