国内最大級の投稿サイト「note(ノート)」の運営会社は5日、韓国のIT大手ネイバーと資本業務提携を結んだと発表した。生成人工知能(AI)の活用のほか、漫画やアニメといったコンテンツの開発で協業を進める。日本の作品の海外展開につなげる。
第三者割当増資により、note側が約20億円の出資を受ける。ネイバーの議決権比率は8%弱となる見込み。両社は「AI時代の創作と流通の新しいエコシステム(生態系)を共に構築する」との考えを示した。
日本の漫画やアニメは世界から注目を集めている。noteでは利用者が創作物を自由に投稿しており、大規模なコンテストも開かれている。note発で書籍化した事例もある。物語投稿サイトも立ち上げた。
韓国も創作は盛んで、スマートフォン向け漫画の「ウェブトゥーン」は多くの国で人気を博している。ネイバーは世界規模の電子漫画のプラットフォームを手がける。日本国内では「LINEマンガ」を展開している。
今後、両社はAIの技術を組み合わせて創作の支援や新たなサービスの開発に取り組む。