韓国の原潜建造は「米にも利益」

米韓の定例安保協議後の記者会見で、韓国の安圭伯国防相(右)を見つめるヘグセス米国防長官=4日、ソウルの国防省(共同)

 【ソウル共同】ヘグセス米国防長官は4日、韓国の安圭伯国防相とソウルで定例安保協議(SCM)を開いた。会合後の共同記者会見で、韓国による原子力潜水艦建造について「米韓両国の相互利益となる」と述べ、協力すると表明した。韓国国防省は4日、独自技術の原潜が2030年代中盤から後半に進水できるとの見解を示した。

 トランプ大統領は米東部フィラデルフィアの造船所で韓国が原潜を建造することを承認した。核開発を続ける北朝鮮や海洋進出を活発化させる中国を念頭に、韓国の自主防衛力を強化する狙いだが、東アジアの軍拡競争が進むとの見方もある。

 ヘグセス氏は韓国の原潜建造について「トランプ氏が同盟国に強くなってほしいと望んでいることの表れだ」とし、国務省や原子力を所管するエネルギー省とも連携して慎重に進めると述べた。

 韓国国防省の資源管理室長は閣議で原潜建造について「技術と国家的能力を結集すれば30年代中盤から後半に進水が可能」と話した。「最大の難題だった燃料確保に関する米韓協議が進展し、条件が整った」と説明した。

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