愛媛県今治市で2024年1月、ピアノ教師冨田小雪さん=当時(64)=を殺害し元交際相手の冨田さんの次女(37)を監禁したとして殺人や監禁などの罪に問われた無職榊原正道被告(35)の裁判員裁判で、松山地裁は31日、懲役22年(求刑懲役25年)の判決を言い渡した。
次女への監禁罪は成立しないとして懲役17年が相当とする弁護側の主張を退けた。弁護側は控訴する方針。
渡辺一昭裁判長は判決理由で「残忍かつ執拗な犯行」と指摘し「被告は元交際相手の次女に怒りを募らせて謝罪させようと考えた」と認定した。判決によると、24年1月、今治市内の冨田さん宅に侵入し首を包丁で切り付け殺害。次女を車に監禁した。