停戦維持は「トランプ氏次第」

共同通信の単独インタビューに応じるイスラエルのエフド・バラク元首相(共同)

 【エルサレム共同】イスラエルのエフド・バラク元首相(83)は31日までに、パレスチナ自治区ガザの停戦を「維持できるかはトランプ米大統領次第だ」と述べ、トランプ氏が関心を失えば戦闘再開の恐れがあると警告した。難航が予想されるイスラム組織ハマスの武装解除については、ガザの治安を維持する国際安定化部隊の早期創設が重要と主張した。中部テルアビブで共同通信の単独インタビューに応じた。

 バラク氏は軍参謀総長を経て、1999年7月~2001年3月に首相。パレスチナとの和平推進派として知られる。

 バラク氏は10月10日からの停戦について「トランプ氏が、ハマスを支えるカタールとトルコを説得」してイスラエルとハマスの合意に至ったと評価。イスラエル軍は19日と28~29日、兵士が攻撃されたとしてガザ全域を空爆したが合意は維持された。バラク氏は、今後の停戦はトランプ氏の「決意」によるとした。

 一方で、イスラエルのネタニヤフ首相が国内政治のため戦争を長引かせたと批判。「人質や兵士を救うと言いながら、実際は犠牲にした」と語った。

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