観光庁が31日に公表した9月の宿泊旅行統計(1次速報)によると、国内のホテルや旅館に泊まった日本人と外国人は前年同月比0・2%減の延べ5499万人で、4カ月連続で減少した。このうち外国人は4・9%増の1302万人で2カ月連続の増加。日本人は1・6%減の4198万人だった。
好調な訪日客需要に伴い外国人宿泊者数も増加した。一方、日本人は宿泊費の価格高騰や九州などで発生した大雨の影響により、9カ月連続のマイナスとなった。
観光庁は都道府県別を含む8月の2次速報も発表した。宿泊施設の客室利用状況を示す全国の稼働率は65・9%。大阪・関西万博が開かれていた大阪は、80・7%で全国最高だった。最も低かったのは佐賀の50・7%。
8月の日本人と外国人の合計宿泊者数、日本人の宿泊者数はそれぞれ、1次速報を公表した9月時点では前年同月比でプラスだったが、集計を進める中でマイナスとなった。
外国人の宿泊先は三大都市圏が67・5%、地方が32・5%。2024年8月はそれぞれ68・9%、31・1%だった。