ロシアのガス管破壊、捜査難航

ドイツへの移送を認めない裁判所の判断を受け、弁護士と握手する「ノルドストリーム」破壊事件の容疑者(右奥)=17日、ワルシャワ(ロイター=共同)

 【ベルリン共同】ロシア産天然ガスをドイツに送る海底パイプライン「ノルドストリーム」が2022年に破壊された事件を巡るドイツ当局の捜査が難航している。今年イタリアとポーランドで犯行グループのメンバーとされる容疑者が相次いで拘束されたが、両国がいずれも引き渡しに慎重なためだ。

 ポーランド当局は9月30日、ドイツ当局が出した逮捕状に基づきウクライナ国籍の男を拘束した。ドイツ情報機関によると男はダイビングのインストラクターとされるが、ポーランドの裁判所は10月17日、ドイツ側の情報提供が不十分だとして移送を拒否した。

 ロシアを警戒するポーランド政府はノルドストリーム建設に反対してきた。

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