NY市長選、イスラム移民最有力

26日、米ニューヨークで、市長選の集会に参加するマムダニ氏(ロイター=共同)

 【ニューヨーク共同】米ニューヨーク市長選まで28日で1週間となる。物価高の抑制を訴え、社会主義的な政策を掲げる民主党候補の左派ゾーラン・マムダニ氏(34)が最有力だ。インド系移民のイスラム教徒で、当選すればイスラム教徒として初のニューヨーク市長となる。

 共和党のトランプ大統領はマムダニ氏を「共産主義者」と敵視しており、民主党内でトランプ氏と対立する象徴的存在になっている。

 マムダニ氏は26日の集会で、トランプ氏が昨年の大統領選で物価高対策を約束しながら実現できていないと糾弾した。トランプ氏と親交のある対立候補のアンドルー・クオモ前ニューヨーク州知事(67)をトランプ氏の「操り人形」とやゆした。

 民主社会主義者を自称するマムダニ氏はアパートの家賃値上げ凍結、バス無料化を公約。生活費の高騰に苦しむ若者や労働者層の支持を広げ、6月の民主党予備選でクオモ氏を破った。

 富裕層や党内の一部はマムダニ氏の政策に反発しており、クオモ氏は批判票を取り込めるとみて第3政党候補として出馬し、事実上の一騎打ちとなっている。

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