【ワシントン共同】レビット米大統領報道官は23日の記者会見で、トランプ大統領が中国の習近平国家主席と韓国で30日に会談すると発表した。第2次トランプ政権で米中首脳の対面会談は初めて。レアアース(希土類)の輸出規制や核軍縮、台湾情勢を含む安全保障分野などが議題に上る見通しで、緊張緩和につながるかどうかが焦点だ。
トランプ氏は会談が「かなり長時間」に及ぶと明言しており、幅広いテーマで意見交換する構え。その結果はロシアのウクライナ侵攻を含む国際情勢のほか、世界経済にも影響するとみられる。
中国が発表したレアアース輸出規制に猛反発するトランプ氏は取り下げなければ100%の追加関税を課すと強調。一部のソフトウエア輸出規制に踏み切るとも述べた。レアアースは中国が圧倒的なシェアを握り、中国からの依存脱却が米国などの課題になっている。
トランプ氏は22日、ロシアの石油大手2社への制裁を発表したことに関連し、習氏との会談でロシア産原油の購入停止を働きかける意向を示した。中国を米国とロシアの核軍縮対話に巻き込みたい考えも示している。