人工知能(AI)を活用し、スクリーンに映った被爆者から対話形式で証言を聞くことができる「被爆証言応答装置」が完成し、広島市の原爆資料館で20日、披露会が開かれた。戦後80年が経過して被爆者が高齢化する中、新しい継承の形として同市が製作した。
披露会には製作協力した被爆者5人と高校生らが参加。
市によると、スクリーンに向けて利用者が質問すると、事前収録した被爆者のインタビュー映像の中からAIが適切な回答場面を選んで再生する。被爆者5人は市がまとめた小中高生らからの質問リストを基に、200問を超える一問一答形式のインタビューや、30分程度の証言の収録に協力した。