島根原発で燃料転倒し変形

島根原発2号機の原子炉建物内で転倒した燃料2体=20日、松江市(中国電力提供)

 中国電力は20日、島根原発2号機の原子炉建物内で、新燃料の検査中に燃料2体が輸送容器から外れて転倒したと発表した。同社によると、検査をしていた作業員1人が燃料に接触して打撲したが被ばくはしていない。放射性物質による周辺環境への影響はないとしている。燃料本体に変形が見られたため使用しないこととした。

 検査は新たに搬入した燃料に、傷などがないかを確認するもの。建物内での移動時に必要な固定をしていなかったといい、中国電は法令上の違反はなかったとした上で「再発防止に努める」とコメントした。

 中国電によると同日午前9時20分ごろ、検査のために燃料が入ったステンレス製容器をクレーンを使って立て起こす際に発生。転倒防止のストッパーや容器に固定するロープをしておらず、燃料が倒れた。当時、付近には作業員16人がいた。発電計画に影響はないとしている。

 新燃料は108体あり、茨城県東海村と神奈川県横須賀市から輸送され、8日に受け取った。15~28日の日程で、傷の有無や、規定の大きさかなどを確認する検査をしていた。

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