山口大(山口市)が2026年度の新入生から年間授業料を値上げし、20%増とする具体案を教職員組合側に提示したことが20日、組合関係者への取材で分かった。組合側は「教職員への説明がなく拙速だ」と反発。大学側は月内にも記者会見を開き、詳細を公表するとしている。
大学は今年9月、ホームページ上で、国から支払われる運営費交付金の減少や物価高騰を理由に「授業料改定の準備を進める」と表明していた。
文部科学省によると、国立大の授業料標準額は山口大の現行額と同じ53万5800円。省令で授業料の上限は標準額の120%とされ、改定案はこれに当たる。