緊急避妊薬、市販化承認

緊急避妊薬「ノルレボ錠」

 望まない妊娠を防ぐために性交後に服用する緊急避妊薬「ノルレボ錠」について、厚生労働省は20日、処方箋が不要な市販薬とすることを承認した。研修を受けた薬剤師による、薬局での対面販売が条件。今後、販売する第一三共ヘルスケアが薬局への説明など準備作業を進める。発売時期は未定だとした。

 製造するあすか製薬からの申請を受け、厚労省の専門部会が8月、市販薬として承認する方針を了承していた。販売時の年齢制限や親の同意は不要だが、年齢確認や薬剤師の面前での服用が義務付けられた。

 5月成立の改正医薬品医療機器法で新設された「特定要指導医薬品」への初めての指定となり、オンラインでの販売は認められない。

 この薬は、性交から72時間以内に服用する。海外では既に多くの国で緊急避妊薬が市販されている。国内では2023年から16歳以上の女性を対象に、薬剤師の対面による説明や面前服用を条件とした試験販売を一部の薬局で行っていた。

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