抗がん剤詐取疑い、再逮捕

警視庁

 虚偽の処方箋を薬局に提出し、抗がん剤などをだまし取ったとして、警視庁麹町署は20日、詐欺の疑いで医師小西悠太郎容疑者(44)=東京都渋谷区=を再逮捕した。署への取材で分かった。署によると、往診していた高齢者の情報を悪用して処方箋を作成し、抗がん剤を不正入手したとみられる。署が相談を受けた被害は1億円相当に上る。

 再逮捕容疑は2021年7月ごろ、男性患者2人を診察していないのに、抗がん剤などが必要だとする虚偽の処方箋を薬局に出し、薬463点(計268万円相当)を詐取した疑い。

 容疑者は薬を医薬品卸会社に売却して現金化しており「生活費や借金返済に使った」と容疑を認めている。

 署は今年9月、別の患者2人に関する虚偽の処方箋で薬を詐取したとして逮捕した。医療機関に診療報酬などを支払う団体から22年、不正な請求があると署に相談があった。

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